Education in Japan
日本の教育の
特徴や魅力は?
①世界有数の安全な環境での留学生活
米国や英国などの人気の留学先とくらべても、日本は治安の不安なく、快適な学校生活を送ることができます。
②日本の学校制度はどうなっている?
小学校は6年間(G1〜G6)、中学校は3年間(G7~G9)、高校は3年間(G10~G12)、そして大学4年間で区切られています。
③日本のアカデミックイヤーは?
4月に始まり3月に終わります。そして、8月に夏休み、12月下旬〜1月上旬に冬休みがあります。
④日本の高校と留学生について
日本の高校は、国立は15校のみ、それ以外は公立校は3521校(約70%)、私立校は1320校(30%弱)となっています。
⑤日本の大学入試について知りたい
日本の大学は、高校卒業資格も持つ人、外国で正規学校教育における12年間の課程を修了した人が受験可能です。
⑥留学生の大学卒業後の進路や就職事情は?
日本では、働き手の減少やグローバル化の影響もあり、英語力を備えた留学生の活躍の場も多方面に広がっています。
①世界有数の安全な環境での留学生活
日本の大きな魅力のひとつは、世界を見回してもかなり治安水準の高い国であること。オーストラリアのシンクタンク「経済平和研究所」が算出した2022年世界平和指数ランキングによると、日本は世界10位にランクインし、米国(129位)、英国(34位)、中国(89位)、豪州(27位)といった人気の留学先とくらべても、治安の不安が少ない国と評価されています。また、日本の法務省がまとめた人口10万人あたりの殺人発生率の推移を見ても、米国が約5.0件、英国やドイツが約1.0件を示すのに対して、日本は0.3件。子どもたちは親の同伴なしに、徒歩や電車、バスなどを使って学校や習い事に通っています。
②学校制度はどうなっている?
日本の教育は、文部科学省(MEXT)によって管理されています。小学校は6年間(G1〜G6)、中学校は3年間(G7~G9)、高校は3年間(G10~G12)、そして大学4年間で区切られています。小学校と中学校を合わせた9年間が義務教育となり、高校への進学率は約83%(2021年政府統計)、大学進学率は6割程度です。中学卒業後は、専門性の高い技術者養成を目的とした5年間の「高等専門学校」というルートもあり、近年では大学3年に編入して大学院進学を目指すケースも見られ、進路の多様化が進んでいます。
③日本のアカデミックイヤー
日本のアカデミックイヤーは、4月に始まり3月に終わります。そして、8月に夏休み、12月下旬〜1月上旬に冬休みがあります。世界的には9月に新年度を始める国が多く、4月に年度が切り替わるのは日本やインドなど少数の国々に限られるため、海外留学生を迎え入れるために9月入学に対応している学校も増えてきています。
④日本の高校と留学生について
日本の高校は、国立は15校のみ、それ以外は公立校は3521校(約70%)、私立校は1320校(30%弱)となっています。これらの学校を卒業すると、高校卒業資格を得られます。近年、日本の高校でも英語ネイティブ講師が授業を行ったり、海外大学進学を視野にほぼ全教科の授業をオールイングリッシュで実施する学校も増えています。日本の高校が受け入れている留学生(3ヵ月以上)は、コロナ禍以前の2017年~2018年は2621名でした(55ヵ国・地域)。国別では、中国、タイ、アメリカ、韓国、ドイツがトップ5で、アメリカ以外の4国はこの20年程で大幅に留学生数が増えています。私立校ではそのうち2125名を受け入れるなど、留学生が学びやすい環境となっています。
⑤日本の大学入試について知りたい
日本には803の大学があり、そのうち国立が86校、公立が98校、私立が619校。私立大学が全体の約4分の3を占めています。 日本の大学は、高校卒業資格も持つ人、外国で正規学校教育における12年間の課程を修了した人が受験可能です。さらに、国際バカロレア(IBDP)保有者、国際的な評価団体(WASC、CIS、ACSI、NEASC)の認定を受けたインターナショナルスクールで12年間の課程を修了した人も受験できる場合があります。なお、IBDPによる受験は約70の大学が受け入れています。 入試は、学力試験の結果で合否が決まる一般入試が一般的でしたが、現在は受験生の半数以上が推薦入試を利用していますす。
⑥大学の留学生と英語環境は?
日本の大学(短大・高専含む)の留学生は、2021年時点で76,499名(大学院も含めると129,258名)。国別では、半数近くとなる中国をはじめ、上位15ヵ国はアジアからの留学生が占めています。コロナ禍で留学生は15%以上減じたものの、今後はコロナ禍以前の水準を回復すると見込まれます。日本の大学では、外国語科目を除くとほとんど日本語を使用しますが、ここ数年はオールイングリッシュで授業を行う大学、英語を公用語に定めるグローバル系の学部も増えています。こうした大学および学部は、英語力を重視して選考し、外国人留学生の受け入れにも力を入れているケースが目立ちます。ただし、日本語で学ぶ場合は、留学生対象入試で日本語の基礎力を測る試験が採用されます。また、JASSOの「日本留学試験」を受験すると、国立大学など出願可能な対象校を大幅に増やせます。
⑦大学卒業後の進路や就職は?
日本の大学を卒業した留学生の進路は、日本国内での就職が約32%、国内進学が約18%、海外での就職が約7%、海外進学が約2%と、就職・進学ともに日本国内に留まるケースが多い印象です。大学院卒業後の進路では、修士課程および博士課程を修了した留学生の約20%が海外で就職。出身国に戻って就職するケースも増えるようです。日本全体の就職マーケット状況は、少子化という社会構造的な影響もあり、ここ数年は売り手市場が続いています。こうした状況に加え、英語力を含めたグローバルスキルや多様性に溢れた人材へのニーズは高く、留学生にとっても活躍のフィールドは多方面に広がっています。ユニクロのようなグローバル企業はもちろん、日本的な大企業にとっても、英語や他の外国語がネイティブレベルにあり、日本語でもコミュニケーションできる留学生は、企業の変革を担う理想的な人材と評価されるケースが多いようです。